いま開催中のバンクーバーオリンピックで、スノーボードの選手が不適切な服装と言動で世間を騒がせています。
僕もスノーボード愛好者の一人として、それについて思うことを軽く書いておきたいと思います。
第一に、決められたドレスコードは守るべきだったのではないかと思います。日本選手団が空港から決められた制服で出かける、と決められてしまったのならば、それは守るほうがよいでしょう。様々なイベントでちょっとしたドレスコードが決められることなどごくごく普通のことです。そして、それを破った場合にその人が排斥されるのも普通のことと言ってよいでしょう。簡単な例ではネクタイが必要なレストランに、ネクタイ無しで入ろうとしても入れてもらえないものです。
今回日本選手団がカナダへ向かう際に決められたドレスコードがあったのなら、従うほか無いでしょう。
しかし、そもそも飛行機などの移動中の服装について、ドレスコードを本当に定める必要があったのか、という点については私には疑問が残ります。
開会式のドレスコードではなく、成田空港での移動中の服装に関するドレスコード。私にはこれは不要に思われます。
例えばあなたなら海外旅行するとき、空港へはどんな服装で行きますか? 私なら楽な服装を選びます。ただでさえ飛行機での移動は疲れますので、楽な格好で移動したい気持ちは良くわかります。ただの想像ですが、多くの選手は写真撮影のある場所では制服を着ても、見えないところで体調管理のため楽な服装に着替えるなどの対策をしていたと思います。
慣例だから、といえばそれだけかもしれませんが、選手の体調を優先するならスーツを着せて移動させるパフォーマンスをさせる必要も無かったように思います。写真撮影をしたいのならば、別途、壮行会、出発式などを開催し、そこでスーツを着て写真撮影するなどしても良いように思います。
しかしながら、ひとたび大きく報じられてしまったら素直に謝るべきだったと思います。
プロ活動をする選手ならなおさらです。イメージを悪くしてイイコトなど何もありません。「チッ、うるせーな」 とか 「反省してま~す」 などといって敵を増やしてもいいことなど何もありません。好きな服でいいじゃないか、という気持ちはわからなくも無いですが、そういう規則が今回決まっていてそれを破って(しかも意図的に)いたのですから、和を乱したことを謝罪すべきでしょう。
それからスノーボードは所詮悪ガキのスポーツ、遊びという見方もする向きも一部にあるようですが、それは全く誤解であると思います。
確かに前回のトリノオリンピックでも複数の選手のみっともない、子供じみた言動が問題になり、今回もスノーボードのオリンピック選手がこのような騒動を起こすことからもその点で 「またスノーボードか・・・」 という気持ちはわかりますが。
しかし少なくともアメリカでは、上級者も含めてワルの印象を受けることはありません。(当然悪い人もいるでしょうが、スノーボードが特別ではないだろうということです)。
僕はアメリカでスノーボードを楽しんでいますが、スキー場では日常的にゼッケンをつけて整列したスノーボード教室の生徒らしきアメリカの子供たちをみかけます。その子供たちは順番に、次々と大技を決めてゆきます。全然ワルではありません。普通にスノーボードを習っています。日本の少年野球を習っている子供たち、スキー教室でスキーを習っている子供たちとなんら印象は変わりません。 それが不良のものでないのと同じように、スノーボードも悪いようには全く見えません。だから僕も自分の子供にもスノーボードを教えています。
最後に、「あんな言動をするけどあの選手はものすごい選手でメダル候補である」 という予想については・・・、頑張ってくださいというだけにしておきます。
・・・ あえてひとこと言えば、 アメリカ勢の方が強いと思います。オリンピックはハーフパイプ競技で行われますが、スロープスタイルという競技もありまして、わかりやすいのでそれで日米のスノーボード環境を比較するとこんな具合です。
年代がずれていて申し訳ないのですが、わかりやすいように画質優先でビデオを選びました。上から順番にみていただけるとわかると思います。
Winter X Games 2009 男子スロープスタイル (ショーン・ホワイト)
Winter X Games 2010 女子スロープスタイル (ジェニー・ジョーンズ)
2008 年全日本スノーボード選手権 スロープスタイル
数年の差があることを差し引いて考えても、規模、環境、技術・・・全て差があるように、僕には見えます。

名前: 小山圭介 (おやまけいすけ)
