Mar
24
2010

提言・今すぐ中学・高校での部活動を廃止しよう

自分のこれまでの人生経験を振り返って、一番無駄だった、無駄どころか自分に害があったとさえ思えるもののひとつは部活動です。

中高生の先輩や先生が良い指導を出来なくて当たり前

なぜ部活を不要と思うのか。

それは、中高生の貴重な若い時間を使うには、部活動はあまりに無価値だからです。

それはなぜか。 中高生の若い諸君が毎日、2、3時間も一生懸命に練習に励むのならば、もっと立派な施設、優秀なコーチの下でトレーニングするべきだと思います。

例えば、あなたがテニス部に所属しているとします。

学校で先輩あるいは顧問の先生から習いながらテニスを練習するのと、学校外のテニスクラブに所属して、経験のあるプロのインストラクターの人から教わるのとどちらが上達するでしょうか?

中にはどんな状況でも実力を発揮する子供もいるでしょうが、たいていの場合、プロのインストラクターから教わったほうが良い結果を残せるはずです。たかだか1、2年経験が上の先輩や、スポーツでは全くの素人の社会の先生からテニスを教わるのでは結果が大きく異なるのは当然です。

子供たちは純粋です。 プロのインストラクターなら絶対にやらせないような、変な練習方法も黙って受け入れます。先輩も先生もまともにプロの人から指導された経験など無いわけですから、良い指導などできるはずもありません。しかし、それを一生懸命やったほうが偉い。言うことを聞かないと反抗的といわれます。

こんな不条理なことがあるでしょうか。

厳しい例え話かもしれませんが、コーチの違いについては英語の授業を考えればわかりやすいと思います。

私たちは中学、高校で6年間英語を習います。高校に行っていない、という人でも3年は英語にふれているはずです。しかし、それで英語ができるようになるでしょうか?学校の英語の先生を英語の素人と言うつもりは全くありませんが、6年間授業をして、多くの人がまともにアメリカ人と話すことが出来ないシステムは良いシステムではないはずです。その代わり、6年間英語のネイティブの先生と向き合って英語を習ったらある程度話せるようになることは想像に難くありません。

英語の先生を敵に回すつもりはありません。しかし、少なくとも僕の高校3年の時の先生は、カナダからの交換留学生と話す時に、英語の出来る生徒に通訳をしてもらいながら話をしていました。僕はその姿を見て、これじゃ、自分も英語ができるようになるわけないだろうな、と思ったものです。

義務教育の英語教育まで 「外出し」 にするわけにはいかないでしょうが、コーチの違いによって、差があるだろうという主張はうなずけるのではないでしょうか。

少し脱線しました。話をスポーツに戻します。

学校で部活が無くなれば町に安いスポーツクラブが増えるはずだ

しかし、いざスポーツクラブに入れようと思っても、毎日数時間の練習をさせるとなると費用もバカになりません。何かスポーツをさせたいけれど、あまりに費用がかさんでも困ります。だから、部活動は価値があるのではないか、と反発されそうです。

僕は学校がなまじっか部活動などをやっているから、スポーツクラブが高級なものになっているのだと思います。学校が部活動制度を廃止してしまえば、中高生を狙ったスポーツ・ビジネスが盛んになり、安いスポーツクラブがたくさんできるはずではないか、と思います。

ちょっとテニスができるようになりたい、という程度ならゆるいテニスクラブに入れば良い。
一流のテニスプレーヤーを目指して、厳しくも優れたコーチのいるテニスクラブに行くも良し。

子供にはそうした選択が生まれるので、不条理に出会うことも減るはずです。

僕はそのほうが自然だし、こちらの方が努力の報われる良いシステムだと思います。

そして、学校の先生だって、部活に時間をとられることがなくなり、自分の専門分野の勉強会などに参加する時間も増えることでしょう。これにより学校の授業の質が高まるかもしれません。 英語の先生だって平日に英会話学校に通う時間がとれるようになるはずです。

部活をやっていれば、確かにそのスポーツはある程度できるようになる。
だけど、一流になる人はほとんどいない

それが今の日本の現実ではないかと思います。

日本がオリンピックで勝てる、世界で活躍できるようになって欲しい

僕がなぜこんな事を考えたのかというと、それはオリンピックを観てあまりにメダルが取れないと思ったからです。

日本人は真面目な人が多いはずだ。一生懸命に頑張っているはずだ。だけど、上達しない。
世界で通用する選手が少ない。メダルが取れない。

僕は中高の頃の自分の部活動を振り返って、一生懸命に練習したのに全く上達しなかったことを思い出しました。あれほど一生懸命練習して全く効果が無いということは、非常に無駄だし、害のあることです。

スポーツの腕前はダメだったかもしれないが、精神が鍛えられたのではないか、と思われる人もいるかと思いますが、僕にとっては部活より、その後、就職、転職、海外生活等で鍛えた精神力の方がよっぽど今の力になっています。そもそも、精神を鍛えるためにスポーツをしているわけではありませんし、精神を鍛えたかったら、それなりのトレーニングコースがあるはずです。全ての一流スポーツ選手が良い精神を持っているわけではないのですから、精神とスポーツの腕前は分けて考えるべきです。

さて、今冬季オリンピックでは日本のメダルは 5 個でした。目立つ国を挙げると、メダル総数1位のアメリカは 37 個。2位のドイツは 30 個。お隣韓国は実に 14 個もとっています。下表のように人口1億人当たりのメダル数で考えると、日本は非常に低いレベルです。この点は韓国の足元にも及ばないといえるでしょう。

国名 メダル総数 人口 人口1億人当たりのメダル数
アメリカ 37個 3.1 億人 12 個
ドイツ 30 個 0.8 億人 38 個
韓国 14個 0.5 億人 28 個
日本 5個 1.3 億人 4 個

文化的にウィンタースポーツが盛ん、盛んではない、といういろいろな面があるでしょうから、人口だけで単純比較は出来ないのはわかります。しかし、日本もスキーやスケート等はほとんどの人が一度は経験したことのある程メジャーと言って良いでしょうから、日本ばかり韓国やドイツに比べて圧倒的にウィンタースポーツが盛んではない、とは言い切れないとも思います。(アフリカなどの雪のない国からスキー選手が生まれていない、ということとはわけが違う、ということです)

特に韓国選手とは人種も同様ですから、体格差などのハンデはほとんど無いはずです。韓国にばかり才能を持った人がいるわけではなく、恐らく日本に だって才能は埋もれているはずです。ただ、それが開花していないだけなのだと思います。

とすると、しっかり才能を伸ばすシステムさえあれば、本来オリンピック選手になってメダルを取れるほどの才能を持った人が、日本にはあと10人~20人ほどもいるはずなのに、日本ではその才能を発揮できていない可能性が高いということです。

つまり、もしかしたらあなたも本当は世界で活躍できるほどの何かの才能を持っているはずなのに、それに気付かずに、普通のサラリーマン、普通の主婦をしているだけなのかもしれません。

もし、イチロー選手が野球と出会わなかったら。
もし、谷亮子選手が柔道と出会わなかったら。
・・・

持って生まれてきた突出した才能は、それを一生懸命に伸ばして開花させたいものです。

スポーツに限らず、学術、ビジネスの分野で、今後より日本が発展してもらえたら嬉しいと思い、今回はとりあえず、スポーツ分野で手っ取り早く効果があるのではないかと思う、部活の問題について語ってみました。

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