Grace ちゃんへ
昨日 Grace ちゃんはとても偉いことをできていたので、だどさんがここにそれを書いておきます。
昨日の学校の宿題は、
「大好きな月 (favorite month) に関係するものを箱に入れて持って行き、
その理由と箱の中身を説明できるようにしておく」
というものでした。
ままちゃんがいろいろ考えてくれて、箱におもちゃの 「ケーキ」 と 「パンプキン」 と 「お化け」 を入れたものを用意してくれました。
そして、その理由と箱の中身の説明文も、ままちゃんが考えてくれました。
だどさんもままちゃんも、英語が苦手なままアメリカに引っ越してきたから、英語の文章を考えるのはいつもとても大変です。
でも、ままちゃんは Grace ちゃんの宿題のため英語が間違っていないか、いろいろ調べて、頑張って文を作ってれたんだよ。
短い、簡単な文章だけど、なかなか大変なんだよ。
だどさんがお部屋のじゅうたんのお掃除をしている間、ままちゃんは 「うーん、どうやって書けばいいんだろう・・・」 「これで合ってるのかなぁ・・・」 なんて言いながら、頑張って英語の文を用意してくれました。Grace ちゃんがこれを読めるようになった頃までアメリカで育っていれば、きっと英語は簡単だと思っていると思うけど、影ではこういう苦労をしていたのですよ。
それはさておき、Grace ちゃんはそれを覚えて、学校でみんなの前で発表しなければいけなかったのです。
Grace ちゃんは、最初は文章を覚えることが出来ませんでした。特に there という単語が苦手だったようです。
わからない。覚えられない。
そう言って、泣いてしまいました。
そこで、だどさんは Grace ちゃんにこう言いました。
「難しいことをしているのだから、一度でできなくて当たり前だよ。
難しいことは、何度も何度も練習して初めて出来るようになるんだよ。
だから、一度や二度やって出来ないから、といって投げ出してはだめだよ。」
Grace ちゃんは、これを聞いてから、泣くのをやめて一生懸命練習し直しました。
朝起きて学校に行く前にも、Grace ちゃんは一人で練習して、ついに there のところもスラスラ言えるようになりました。
Grace ちゃんはとっても嬉しそうにしていました。
だどさんは、そういう Grace ちゃんの姿を見てとても頼もしくて、誇らしいと思いました。
「一度や二度やって出来ないから、といって投げ出してはだめ」 ということを5歳の子供が、聞いてすぐにわかるというのは、なかなか出来ることではありません。
「根気強く頑張る」 ということができたことも偉いし、理解したことをすぐに行動にうつす事が出来たことも、とても偉いことです。
大人でも、何かを聞いても 「わかってはいるけど」 などと言い訳をする人が多いものです。
例えば、世の中にはタバコを吸う人がいるよね。
「タバコは体に悪い」 ということは、みんな知っているんだよ。知っているのに悪いことを続けてしまう。「おいしいから」 「楽しいから」 といって続けてしまう。でもその結果、大きな病気にかかりやすくなってしまう。大きな病気になれば、タバコをやめられる人も多いものです。でも手遅れになる場合も多いものです。
大人でも理屈を聞いて、ちゃんと自分の行動を変えられる人は多くはありません。
Grace ちゃんにとっては今回文章を覚えられない、there がわからない、というのは泣くほどつらい事でした。
5歳の子供にとっては、あれだけの英語の文章を覚えていって発表する、ということは難しいことだと思います。
でも Grace ちゃんは何度も繰り返し頑張って練習して、ついに自分でできるようになりました。
これはとても偉いことなんだよ。
難しいことがあっても、もう一回頑張る。
投げ出さないで、もう一回頑張る。
これが出来たら、Grace ちゃんは何でもできるようになれます。
それから、念のためもうひとつ付け加えておきます。
たとえ何かを 「一度で出来た」 ということを自慢する人がいても、気にすることはありません。
人間は誰でも、得意なもの、不得意なものというものがあるからです。
今回 Grace ちゃんが一度で出来なかったことを他のひとが一度で出来たとしても、違う時にはきっと、他の人が一度でできないことを Grace ちゃんが一度で出来ることも必ずあるはずです。
だから、「自分は何度もやらないと出来なかった」 ということを恥じることはありません。
一度で出来るということよりも、「難しいことでも、何度も練習してついに出来るようになる」 ということがすごくて、偉いことです。
だどさんは、Grace ちゃんがそうして頑張れる子供であることをとても頼もしく思っています。
だどさんより
9月22日朝6時55分

名前: 小山圭介 (おやまけいすけ)
