日本では新型インフルエンザに備えてマスクをして通勤している人が多いそうですね。
ニュースなどでも報じられているようですが、私の住むロサンゼルスではマスクをつけて通勤している人を私は見かけたことがありません。どうもアメリカのどの地区でも、大多数の人がマスクをつけているということはないようです。
日米の対応の違いを私なりに考えてみました。
病気なら学校も会社も休む ~ 「当たり前度」 の違い
「子供が病気なら学校を休む」
「大人が病気なら会社を休む」
一見あたりまえのことですが、これを 「当たり前」 と思うその程度に、日米に差があるように思えます。
日本では少々無理してでも学校に行く、少々無理してでも会社に行くことが良しとされているように思います。 日本では 「熱があるのに学校に行く」 「風邪を引いたくらいで会社を休めるか」 という態度を、「真面目」 と思う風潮があるのではないでしょうか。逆にちょっと風邪を引いたくらいで学校や会社を休むようでは 「情けない」 と思うフシがあるように思います。
アメリカではその逆であるように思います。
アメリカで、子供が熱を出しているのに学校に行かせれば、「親の監督不行き届き」 「病気を他の子供にうつす状況を放置した無責任な態度」 と思われるようです。
実際うちの子も、少し鼻が出ていた日も、「他の子供にうつすといけないから」 ということで、学校を途中で帰らされたことがあります。
このような考え方の違いがあるので、体調が優れない人が近くをウロウロしている可能性はアメリカの方が日本よりずっと少ないはずです。
予防に対する考え方 ~ アメリカの方がむしろ予防に対する考えは強い
マスクをしない態度を見て日本の方は、「アメリカ人は無頓着すぎる。病気の予防をしないのか」 とあきれる人もいるのではないかと思います。
しかし、今回の新型インフルエンザに限ったことではなく、日常生活としていえば、私はアメリカの方がよっぽど病気を予防するという考えは強いと思います。
例えば、毎年冬のインフルエンザが流行する時期の前には、アメリカではインフルエンザの予防接種が盛んに行われます。
会社のベネフィットとして予防接種を受けられる場合もあれば、近所のスーパーなどでも気軽に予防接種を受けることが出来ます。
日本では子供が学校で予防接種を受けてくることはあれど、大人が進んで恒例行事のように予防接種を受けるということはあまりないのではないでしょうか。
また、虫歯予防の例で言えば、アメリカでは年に1度くらいは歯のクリーニングを受けるのが普通です。健康保険のプランの中に、「年に1度歯の無料クリーニング」 などが含まれているのは珍しい話ではありません。
こうした中にもアメリカ人が病気になってから治療するよりも、予防をしたほうが良いと考えていることがわかると思います。
人混みの多い日本
私の経験で言えば、アメリカで生活するより日本で生活していたときのほうが人混みの中にいる時間も長かったです。
特に東京、神奈川に住んでいたときは電車通勤でしたから、満員電車に乗らなければならないのは日常でした。
満員電車の中は空気も悪くいかにも体に悪そうですし、他人との距離も近いわけですから、自分が感染しないためもありますが、相手にも嫌な思いをさせないように、マスクをするのがエチケットにもなるのだと思います。
しかし、アメリカは車社会で、たいていの人は自家用車で通勤しています。
ですから、他人とそんなに近距離になることはまずありません。ですから、極めて近接する他人様のことを想いやってマスクをつける必要はありません。
つまりは・・・
以上を考えてみると、アメリカ人が全く予防の意識が無いためにマスクを着用しないのではないと思います。
アメリカでは病気の人は治療に専念するために家で寝ているか病院にいるはずと考えられます。そして、満員電車で通勤したりするわけではなく、見ず知らずの他人と近づく機会もあまりないため、マスクがエチケットだったり予防に効果を発揮するような状況がそもそも無いため、マスクをしないのだと思います。

名前: 小山圭介 (おやまけいすけ)
